母趾球が痛くなる原因とは?その①

「足の裏が痛い」といっても様々な部位に痛みを訴えます。踵が痛かったり、土踏まずの部分が痛かったり、母趾球が痛かったりと様々な部位が痛みます。痛む部位によって原因は異なるのですが、整形外科では足専門の整形外科医でない限り、細かい病態はおこない所が多いです。例えば母趾球が痛い場合、母趾に外反母趾のような変形は見られず、X線(レントゲン)でも異常がなければ「足底筋膜炎」と診断されてしまう場合があります。しかし足底筋膜炎は病態的に母趾球に起こる痛みではありません。そのためいくら母趾球の痛みに対して足底筋膜炎の治療をおこなっても改善はしません。
では、母指球の痛みの原因とは何なのでしょうか?

母趾球の痛みは第一列の位置と関係あり

まず母指球とはどこの痛みを言うのでしょうか?
左の写真の○がついている部分が母趾球になります。親指のつけ根の部分です。この部分が運動時に痛みを起こしたり、歩いていて痛みをともなったりします。外反母趾の時も母趾球が痛みますが、今回は外眼母趾のような変形はないのに母指球が痛む方が対象の原因について説明します。
左図の拇指球辺りが痛む方は足の第一列または1st Ray(ファーストレイ)という場所が原因の一つである場合があります。

1st Ray(ファーストレイ)とは?

1st Rayとは足の骨である内側楔状骨(ないそくけつじょうこつ)と第一中足骨(だいいちちゅうそくこつ)で作る関節を言います。1st Rayを底屈(足裏側にまげること)させると母趾球への荷重が強まります。一方、1st Rayを背屈(足の甲側に曲げる)と母趾への荷重は弱まります。そのため1st Rayが常に屈曲状態である場合、運動や歩いている際に必要以上に母趾球に荷重がかかるため痛みを起こす場合があります。

1st Rayが屈曲状態であるかをどう見分けるか?

では自分の母趾球の痛みが1st Rayからきているかどうかの判断をするにはどうすればよいでしょうか?
座った状態で膝を伸ばして力を抜き、足の指を上に向けた状態状態を作ってください。
その状態で自分の母趾が4趾に比べてどちらに向いているかを見てみましょう。
4趾と並んでいる・・・問題なし
4趾より母趾が下がっている(足裏側に落ちている)・・・1st Rayが屈曲状態
4趾より母趾が上がっている(足の甲側に上がっている)・・・1st Rayが背屈状態

母趾球が痛い方で上記の検査をして4趾より母趾が下がっている(足裏側に落ちている)方は1st Rayが原因である可能性が高いです。

1st Rayの屈曲状態が原因で母指球に痛みを起こしている場合、母趾球にシップや塗り薬をしてももちろん治りません。母趾球周りをマッサージしてもその場は楽になってもすぐに痛みが戻ってきてしまいます。1st Rayの屈曲状態は1st Rayのみを矯正しても改善しない場合もありなかなか複雑な部分です。もし上記の検査で母趾球に痛みを訴える場合は一度足に詳しい専門の医療機関を受診することをお勧めいたします。

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