かかとの痛みの原因はかかとのゆがみ方によって違う?

近年、かかとの痛みを訴える方は増えてきています。現代社会でかかとの痛みを患う方が増えた原因としては靴の影響や姿勢の問題など様々な要因が上げられます。
整形外科を受診し、Ⅹ線(レントゲン)検査をするとほとんどの場合、画像上の異常はみられません。
かかとの骨に骨棘(骨のとげ)が形成されていることがありますが、骨棘と痛みの因果関係はないと言われています。(現在かかとに痛みがない方のⅩ線検査をしても骨棘がみられることがあるため)

画像上、異常所見が診れれない場合、かかとの痛みと一概にいっても原因は様々ですがかかとのゆがみ方によって原因は大きく変わります。

かかとの痛みの原因とかかとのゆがみとはどのような関係があるのでしょうか?


かかとが外側を向く回内足は足底筋膜炎であることが多い

起立した状態でかかとを後ろからみると地面に向かって外側に向いている状態を回内足(かいないそく)と言います。回内足の方は内側のアーチが落ちてきて偏平足になります。

本来足はアーチを形成しているため、偏平足になってしまうと足の裏の筋肉である足底筋膜は引き延ばされる形になります。引き延ばされた状態で歩く、走るなどの運動をしていると足底筋膜が付着するかかとの骨(踵骨)の骨膜を引っ張るようになります。骨膜には痛みを感じる痛覚がたくさんあるため、足底筋膜に引っ張られた状態が続くとやがて痛みとして感じるようになります。

回内足
→偏平足
→足底筋膜が伸ばされる
→足底筋膜の付着部であるかかとの骨の骨膜が引っ張られる
→かかとが痛む
という発生機序で起こります。

回内足によるかかとの痛みの場合、インソールによる回内足の矯正で痛みが改善したり、整体により回内足を改善することができれば痛みの緩和につながります。

かかとが内側を向く回外足は踵部脂肪辱炎(しょうぶしぼうじょくえん)であることが多い

上記で説明した回内足とはまったく反対で踵が地面に向かって内側を向いている状態を回外足(かいがいそく)と言います。回外足の方は回内足の方と反対にアーチが高くなるハイアーチであることが多いです。回外足の方はアーチがしっかりしているため足底筋膜が引き延ばされることはありません。

かかとの骨は歩く・走る時に地面に着地する際、地面に対して外側に傾きます。いわゆる回内足の状態になるのです。地面に着地した際に回内足になることで地面からの衝撃を吸収する役割を果たしています。

回外足の方は、歩く・走る際に地面に着地しても回内足にならず、回外足のまま着地してしまいます。その結果、地面から衝撃を吸収することができず、かかとに強い衝撃が加わります。かかとの骨と皮膚との間にはクッションの役割をしている踵骨脂肪体(しょうこつしぼうたい)という組織があります。かかとに強い衝撃が何度も加わると踵骨脂肪体は炎症を起こします。その状態を踵部脂肪辱炎と言います。

回外足
→かかとを着地する際に地面からの強い衝撃がかかとに加わる
→かかとのクッションの役割をする踵骨脂肪体(しょうこつしぼうたい)に何度も衝撃が加わり炎症を起こす
→かかとの痛みを訴える

回外足によるかかとの痛みの場合、ほとんどのインソールが回内足を正しい位置に戻すインソールであるため、あまり効果がありません。着地の際にかかとが回内するように整体をおこなったりすることでかかとの痛みが改善する可能性があります。


このようにかかとの痛みの原因を考えた際にかかとのゆがみ方が外側なのか内側なのかによって大きく変わります。踵が痛いからといってインソールを試しても原因がどこからきているのかを明確にしない限り効果は期待できません。
まずは何が原因でかかとが痛んでいるのかを明確にし、それに対して改善するためのアプローチをすることがかかとの痛みから早期に改善できる秘訣だといえます。

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