足の骨ってとても重要?

足の骨とはここでは足首より下の骨を指しています。体には全部で206個の骨があると言われています。足の骨は両足合わせて56個あり、あの小さな部分に全体の4分の1の骨が集中しています。いわゆる「足の甲」と言われる部分も一見、皮膚表面からみると一個の骨のように思いますが、実は細かい骨が連なって足の甲を構成しています。

人間は2足歩行なため、この足がしっかりとしていなければ立つことも歩くことも走ることもできません。人間にとって一般的な生活をする上ではとても重要な場所なのです。

人間は立つ、歩く、走るという基本的な動作時に必ず足を使うので、両足56個の骨はしっかりと密接に離れないようにしておく必要があります。これらの小さな骨と骨とがしっかりとした関節をなすために靭帯(じんたい)というゴムバンドでしっかりと止められています。この靭帯の力で歩行時などに数十キロの体重がかかっても骨同士がバラバラにならないように支えてくれています。

これらの骨がしっかりと良い位置で関節を作ってくれている場合は足の痛みなく立つ、歩く、走るなどの動作が可能になります。しかし、小さな骨同士にほんの少し歪みが生じて、歪んだ状態の生活を長年続けていると様々な部分に痛みがでてきます。例を上げると足底腱膜炎、アキレス腱炎、シンスプリント、ジャンパー膝、変形性膝関節症、変形性股関節症、腸脛靭帯炎(ランナー膝)、すぐに筋肉痛になってしまう、足首をよくひねる、腰痛、坐骨神経痛、肩こりなどなど体全体に及ぼす影響はとても多いです。

なぜ小さな骨のゆがみが体全体に影響を及ぼすのか?

それは足が体全体の土台だからです。

たとえ話でいうと、四角いブロックが10個あります。このブロックをまっすぐきれいに積み重ねていくと風が吹かない限り、倒れることはないでしょう。

これが足の骨に歪みがない状態です。

今度は10個のブロックを一番下のブロックだけ半分ずらして組み立てていきます。すごく不安定でいずれは崩れてしまいます。

これが人間でいう足の骨が歪んでいる状態です。

土台である部分に「歪み」があるとそれより上の部分に様々な影響が出て来ます。足の歪みを代償しようとした部分に余計に負荷がかかり痛みを誘発します。それが肩であったり腰であったり、股関節であったり、膝であったりします。

特に、膝と股関節の痛みには足の歪みととても密接な関係があると言えます。

高齢化が進む現代社会では寝たきり状態になってしまう老人の大半が脳卒中などではなく「運動器障害」から起こるものといわれています。これは膝や股関節の痛みに伴い、歩くことが困難になり寝たきりになってしまうケースです。

上記でも書いたように膝や股関節の痛みは「足の歪み」とも大変密接な関係があるので、今後寝たきり予防をおこなうためにも足の歪みを正しておくことはとても重要になってくると言えます。

また、私が多くのアスリートやスポーツ愛好家を治療するにあたっても「足の歪み」とスポーツ障害との密接な関係を臨床の現場でとても感じます。スポーツ障害の多くが「オーバーユース症候群」いわゆる「使い過ぎ」と言われることが多いですが、そこで一つの疑問が生まれます。

なぜ同じ練習をしている○○君は膝が痛くなってしまうのに○○君は全然怪我をしないのだろう?

これはどの競技でもおこることです。同じ競技をしていてみんなが怪我をしてしまっていたらそれはオーバーユースと言えます。一時、私の治療院にもあるチームからこぞってシンスプリントだという患者がたくさん来院しました。このように多発する場合はオーバーユースである場合が多いですが、その中でもならない選手もいます。

オーバーユースプラス足の歪みがある=怪我ををするリスクがとても高い。

オーバーユースプラス足の歪みはない=怪我をするリスクはあるが高くはない。

練習はきつくないが足の歪みがある=怪我をするリスクはあり。

このように部類分けされます。

スポーツ障害においては「筋肉の痛み、損傷」が多く骨の歪みは一見関係ないとされています。現代のスポーツ医学上ではあまり骨の歪みに対してはバランスが悪く影響があるだろうという見解ぐらいですが、実は筋肉に対しても大きな影響があります

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