足底筋膜炎に青竹踏みはやってはいけない!?

朝の起きがけや、座った状態から立ち上がる瞬間の足裏の激痛。歩いている、立っているときに徐々に痛みが増してくる足裏痛など足底筋膜炎はその人それぞれによってでる症状も異なります。足裏は立つ・歩く際に必ず負荷がかかる場所であるため、なかなか自然治癒しない部分でもあります。どうにか毎日痛む足底痛を改善しようと様々な情報をインターネットなどで検索していることと思われますが、その中に「青竹踏みをすると良い」という意見もあります。
足底筋膜炎に青竹踏みは効果があるのでしょうか?

青竹踏みは足ツボを刺激するためのもの

そもそも青竹踏みとは何の目的でおこなうのでしょうか?足裏には内臓につながるツボがたくさんあると考えられており、それらを刺激することで内臓の疲労が取れたりすると考える代替療法があります。「足つぼマッサージ」などはその類に入ります。土踏まずあたりを青竹踏みで刺激すると大変気持ちよく、足裏もスッキリすることからご家庭で青竹または青竹に変わる足ツボを刺激する器機を持っているという方は結構多いのではないでしょうか?
土踏まずが硬くなってしまう方にとって、確かに青竹踏みをするとスッキリし、ほぐれた感じがすると思います。しかし、結論から言うと足底筋膜炎に対して青竹踏みは行わないほうが良いです。

足底筋膜炎になる理由は足裏の疲れが原因ではない

足底筋膜炎の原因は運動や歩き過ぎによる足底筋膜の疲労により起こると言われています。しかし、あまりハードな運動をしていない方やたくさん歩いていないのに足底筋膜炎になってしまう方がいます。足底筋膜炎が硬くなってしまうのは運動や歩き過ぎが原因ではなく、足根骨のゆがみをカバーするために硬くなっているのです。
足根骨とはくるぶしから下の骨を言います。片足で23個の小さな骨が密接に連なって「足」を形成しています。足は立つ・歩く際に体の土台となる部分です。マンションでいう「基礎」の部分です。過去の捻挫(ねんざ)や普段の不良姿勢により足根骨がほんの0、数ミリズレてくることがあります。一つのズレがやがて細かい骨同士に伝わり徐々にズレが大きくなってきます。足は「基礎」の部分ですから基礎がズレると土台は不安定な状態になります。不安定な状態だと困るので足根骨の裏側にくっつく足底筋膜がピンと突っ張って土台(足)を安定させようとします。足底筋膜がピンと張った状態で運動したり、長時間歩いたりすると足底筋膜炎を患ってしまうのです。
そのため、いくら硬くなった足底筋膜を青竹踏みで緩めても足根骨のゆがみを正してあげなければ再び硬くなってしまいます。むしろせっかく土台を安定させるために突っ張ってくれている足底筋膜を緩ませてしまうと、足根骨のゆがみが起こりやすくなってしまい、症状をさらに悪化させてしまう可能性があります。
青竹踏みをすると一見、足裏がスッキリするので効果があるように感じますが、実は逆に治りづらくしてしまうケースもあるので頭に入れておきましょう。

青竹踏みではなく足反らしがお勧め

青竹踏みは足底筋膜炎の方がおこなうと足根骨のゆがみを助長させる可能性があり、あまりお勧めしないことはご理解いただけたと思います。
「ではどんなセルフケアが良いの?」とお考えになると思います。私がお勧めしているのは「足反らし」です。足反らしはふくらはぎのストレッチに似ていますが、踵の位置や指先の位置を意識することで足根骨のゆがみを矯正してくれる効果があります。軽症の足底筋膜炎であればこのストレッチのみで改善することもあります。ぜひおこなってみてください。このストレッチをしても痛みが改善しない、逆に痛みが増すという方は足反らしを中止し、専門の医療機関にご相談することをお勧めいたします。

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