老化による膝痛は運動すべき?安静にすべき?

老化が原因とされる変形性膝関節症。中年以降に多く発症し、高齢者で膝の痛みを訴える方は大変多くいらっしゃいます。その数は800万~1000万人と言われています。
整形外科へ受診し、X線(レントゲン)検査をすると「軟骨がすり減って関節の隙間が狭まっている。老化による変形性膝関節症ですね。」と診断されることが多いです。老化に伴って筋力もおちるため、筋トレをするよう指示を出す医師もいます。変形性膝関節症のリハビリとして太ももの筋肉や内転筋を筋トレはよく用いられます。
「よく歩いて筋力つけてください」という医師もいれば「安静にしててください」と訴える医師もいます。
老化による膝痛、いわゆる変形性膝関節症を患っている方々は運動を積極的にするべきなのんでしょうか?安静にしておいた方がよいのでしょうか?

運動、安静はその時の状況、程度によって異なる

変形性膝関節症に関して言えば、運動を積極的におこなったほうが良い時期と安静にしておいたほうが良い時期があります。変形性膝関節症だからと言ってむやみに運動をすると返って症状が悪化してしまう場合もありますし、ずっと安静にしていると筋力が弱まって寝たきり状態になってしまう場合もあります。
安静にしておいた方が良い時期は極端に炎症反応が強い時期です。足をつくとかなり痛みがあり、寝ていてもズキズキと痛むなどの症状がある場合は無理に歩いたり運動をすることは避けたほうが良いでしょう。関節内の炎症が強いため、水も溜まって関節内がパンパンの状態です。この状態でさらに運動をすると炎症が強くなり、水もさらに溜まってしまうので痛みが強くでてきます。この時期は無理に運動をするのを避けてください。また、関節内がパンパンだからといって水を注射で抜いても根本原因を取り除かない限り、再び水は溜まってしまいます。そのため水を抜いても根本改善にはならないことを頭にいれておきましょう。

夜寝ているときは痛みはないが、歩くと結構痛みがある場合は炎症反応はそこまで強くないが、関節の捻じれや関節腔がかなり狭まっていることが考えられます。ご自分の体重による負荷が痛みを助長している可能性もあるので、まずは水中で浮力のある状態で運動をおこなってみてください。この時に注意が必要なのが、あまり周りの人とおしゃべりしてゆっくり運動しすぎないことです。あくまで運動、筋力アップに行っているため、おしゃべりしながらゆっくり歩いていてはトレーニングになりません。むしろプールで膝が冷えて血流が悪くなり、逆効果になってしまう事もあります。プールに30分入ると決めたらおしゃべりせず早歩きくらいの気持ちで水中歩行しましょう。おしゃべりはお風呂で温まりながらゆっくりしてください!
水中の中では転んでも倒れることはないため、ある程度勢いをつけて走るくらいの気持ちで歩いてください。そうすることで水圧による抵抗で下半身が鍛えられますのでそのようにおこなってください。
また、座位や寝た状態でやる大腿四頭筋のトレーニングもおこなってください。

階段の昇り降りは痛むが平坦な道は歩けるという方は運動をおこなって下半身の血流を促すこと、筋力アップをすることが大事です。しかし、ただ単に運動をおこなうと返って痛みを助長する可能性があります。変形性膝関節症になる方は下半身の骨のゆがみがある方がほとんどです。この状態で運動をすると関節や筋肉にかかる負担が多くなってしまうため、せっかくトレーニングをしても痛みが強くなることがあります。まずは下半身のゆがみをとってから運動をおこなうと痛みの改善、再発予防にもつながります。
変形性膝関節症の方は足根骨のゆがみが原因で下半身全体がゆがんで膝の痛みを起こすことがあります。下記の足反らしは足根骨の位置を正す効果がありますが、あまりに歪みの強い人だと足反らしのみでは改善が難しいことがあります。その場合は専門の医療機関で下半身のゆがみを矯正し、それから運動をおこなうことをお勧めいたします。

「老化による膝痛だからもう治らない」と言われ落胆する方も多くいらっしゃいますが変形性膝関節症はうまく付き合えばまだまだ旅行へ行ったり運動をしたりと楽しめます。安静にする時期と運動をする時期を見極め再び歩く楽しみを取り戻しましょう!!

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