右膝が痛くなる原因とは?

中高年の方に好発する変形性膝関節症。初期には歩き始めの痛みから徐々に悪化すると歩くのもままならないほどの痛みに悪化してしまうこともあります。
変形性膝関節症は老化が原因と言われていますが、右膝のみの痛みを訴える方もいます。

歩く時も両足を使って歩くのになぜ右膝のみに痛みがでるのでしょうか?



過去の捻挫(ねんざ)が原因

右の膝に痛みを訴えている方は過去の捻挫(ねんざ)が原因である場合があります。
「捻挫?そんなにひどい捻挫をした覚えはないけど・・?」と思うかもしれませんが、包帯を巻いて安静にするほどひどい捻挫から足首を軽く捻ったけど、その後シップを貼っていれば治った。もしくは痛みはでないけど足首をくじくくらいのものまですべて「捻挫」に含まれます。

スポーツを過去におこなっていて、捻挫でスポーツを休んだ記憶のある方は過去に捻挫をした記憶がありますが、ほとんどの方が捻挫の記憶がありません。これは小さい頃の捻挫も含まれるため60代の方では40~50年前の捻挫の既往も関係あるので覚えている方のほうが珍しいかもしれませんね。

捻挫が原因で足のゆがみが起き、それが変形性膝関節症を助長する

捻挫を起こすと、膝から下の外側の骨である腓骨(ひこつ)が下がってきます。腓骨が下がることによって、足の骨のバランスが崩れてきます。腓骨が下がることによって膝下のスネの骨(脛骨)は外側に捻じれ、膝上の太ももの骨(大腿骨)は内側に捻じれてきます。膝関節が捻じれた状態になり、関節の隙間は狭まり、軟骨同士がぶつかり合うようになります。軟骨同士がぶつかり合うようになると軟骨がすり減り、すり減った粒子が関節内に飛び回り、関節内で炎症を起こし膝の痛みを引き起こします。
ここでいう、腓骨の下がった状態、スネの骨(脛骨)の外側への捻じれ、太ももの骨(大腿骨)の捻じれはレントゲンでは写らないほんの数ミリのズレです。そのためレントゲン検査をしても「骨に異常はない」といわれてしまい、捻挫を起こしてもシップを貼って安静にと言う形になってしまいます。

足専門の整形外科では「足の骨のゆがみ」という概念があり、インソールなどで矯正をかけることがありますが、一般の整形外科医の中ではあまり足のゆがみにフォーカスした治療を行っていないところが多いです。そのため捻挫をしても骨折がない限りはシップを貼って安静にし、腫れ、痛みがひいたら完治という形になります。痛みがなくなっても腓骨が下がったまま生活しているとやがて足全体のゆがみの原因となります。

右膝の痛みは内臓の影響もある

右膝の痛みを訴える方の中には内臓が影響している場合もあります。右膝に痛みを訴える場合、肝臓の疲労が影響しています。

「肝臓は人間ドックでひっかかったことがない」

この文章を読んでいるほとんどの方がこのようにお考えのことと思われます。人間ドックで肝臓の数値に異常が出る場合は赤信号と言えます。疲労は黄色信号と言ったところです。黄色信号の状態では人間ドックなどで数値としては出すことができません。
例えば体全体の疲れも数値化できないですよね?「今日は5疲れだけど昨日は7疲れだった」など。おおよそ血液検査をすれば疲労も数値化できると言われていますが、精神疲労肉体疲労など様々な疲労がありすべてを数値化できるわけではありません。

肝臓の疲労度も数値化することができません。

どのようなことで肝臓は疲労を起こす?

肝臓は体の解毒をする臓器です。そのため体に入ってくる様々なもので影響を及ぼします。
・過度な飲酒
 「そんなにお酒は飲まない」という方でも毎日少量晩酌をしている方は毎日肝臓に負担をかけていることになります。酔うほどお酒を飲まなくても肝臓に負担をかけることになります。必ず休肝日を持つようにしましょう。右膝の痛みを訴えている方は試しに1週間禁酒をしてみるのも良いでしょう。それで痛みが和らぐようなら日頃の晩酌が右ひざの痛みを助長している可能性が高いです。

・お薬の服用
 中高年以降になると降圧剤やコレステロール値を下げるお薬など何かしらお薬を飲んでいる方が多いです。お薬は肝臓に負担をかけることになります。飲んでいる数が多ければ多いほど肝臓にかける負担が増えます。膝が痛いからと言って痛み止めを長い間服用しているとそれが返って右膝の痛みを助長している可能性があるため長い間痛み止めのお薬を飲んでいる人は注意が必要です。

・健康に良いと言われる漢方薬、サプリメント
 体に良いと言われている漢方薬やサプリメントでも肝臓に負担はかかります。膝痛がある方はグルコサミンコンドロイチンのサプリメントを飲んでいる方が多いですが、そのサプリメントが肝臓に負担をかけ、右膝痛を助長している可能性もあります。

・ストレスも肝臓に負担をかけることも
 東洋医学ではストレスが肝臓を疲労させると考えられています。日頃ストレスを抱えているとそれが右膝の痛みの原因になっている可能性があります。

右膝の痛みを改善するのは骨のゆがみを正し、生活習慣を見直すこと

右膝の痛みは①下肢の骨のゆがみと②肝臓の疲労が原因です。下肢の骨のゆがみの矯正はなかなかご自分でおこなうのは難しいので足に詳しい専門の医療機関にご相談することをお勧めいたします。
肝臓疲労が原因で右膝の痛みを訴えている方はとても多いです。これを改善するのはまずはご自分の生活習慣の改善をおこないましょう。
1週間お酒を止めてみる
1週間サプリメントをやめてみる
などまずはご自分でできる生活習慣の改善を1週間おこなってみて痛みに変化があるならその生活を続けてみましょう。

膝の痛みは様々な楽しみを奪ってしまいます。膝が痛い状態で外出してもいつもそのことが気になり楽しむことができません。もう一度痛みのない楽し生活をとりもどすためにまずは生活習慣を改善する努力からしてみるのをお勧めいたします。

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