レントゲンで変形が大きいと手術すべき?

中高年以降の膝の痛みの原因として最も多い変形性膝関節症。重症の患者さんでは整形外科で人工関節の手術を受けることもあります。人工関節置換術はご自分の骨を削り、人口の関節を骨に埋めこむとても大がかりな手術になります。多くの方ができるだけ手術は避けたいとお考えだと思います。しかし、今の痛みからは解放されたい・・・。
整形外科を受診すると「変形がひどいから手術すべき」と医師からは勧められることがあります。画像上変形が大きい変形性膝関節症は手術をしないと改善しないのでしょうか?



画像と痛みの因果関係はない

変形性膝関節症は進行するとレントゲン上で骨が変形してきてしまいます。しかし、画像上変形しているからといって痛みが強いかというとそうでもない場合もあります。一方で画像上変形がなくても強い痛みを訴える場合もあり、変形の大きさ=膝の痛みの強さとは言い切れません。変形性膝関節症の痛みは変形した部分が痛むというよりもすり減った軟骨粒子が関節内に浮遊し、浮遊した軟骨粒子が関節を包む関節包にぶつかった際に炎症が起きて痛みがおこります。

画像上変形がひどいからと言って即手術をしなくてはならないわけではありません。変形性膝関節症の場合、いかに日常生活を支障なく過ごせるかがポイントになります。現在の痛みが耐えられないほどの痛みで日常生活に長い間支障をきたしている場合は手術が必要かもしれません。
人工関節置換術の技術は日進月歩でよくなっていますが、やはり手術にはリスクがつきものです。人工関節置換術をしたら100%今の痛みが消えるわけではなく、今までよりも歩くのに支障がでてしまう場合もあることを頭にいれておきましょう。

変形がひどくても関節包みの炎症が治まれば痛みなく生活できることもある

以前、私が治療していた89歳の変形性膝関節症の方は膝自体の変形もありましたが、関節包の炎症を取り除く治療を行った結果、痛みから解放され手術をせずに横浜から九州まで旅行ができるほど回復しました。これは治療で変形が改善したわけではないですが、関節包の炎症が治まればたとえ変形があったとしても痛みから解放されることはあるという症例です。

手術適応と言われている人はまずは自分の生活習慣を見直そう

今の痛みから解放されたいけど手術は嫌だという方は、まずはご自分の生活習慣から見直してみましょう。
体重過多ではないか?
砂糖系の甘いものを摂っていないか?
足を冷やしていないか?
姿勢は悪くないか?
足に負担のかかる靴を履いていないか?
などご自分の生活習慣で足に負担をかけてしまっていることが多々あります。それを改善するだけでも現在の痛みから解放されることがあります。(詳しくは他の記事も参考にしてみてください)
「痛い痛い」と嘆くのではなく、まずはご自分ができる努力からしてみましょう。

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