膝内側の痛みとぐらつきがでる原因とは?

膝の痛みを訴える方の中に「膝の内側の痛みと同時に歩いているとガクッと力が抜ける感じがする」「膝に力が入らない感じがする」などという症状を訴える方々がいらっしゃいます。膝内側の痛みを訴える疾患として変形性膝関節症、鵞足炎、内側半月板損傷、タナ障害、離断性骨軟骨炎、内側側副靭帯損創、膝蓋下脂肪体炎など様々な疾患があげられます。膝内側の痛みとともにぐらつく感じがでる原因とはどのような原因が考えられるのでしょうか?

内側側副靭帯損傷を疑う

膝の内側の痛みと共にぐらつく感じがする場合、まずは内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)を疑うべきです。内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)とは膝関節の内側が安定するようしっかりと抑えているバンドのようなものです。膝の内側が伸びるような衝撃を受けた際に内側側副靭帯が伸ばされて損傷します。スキーの転倒時やサッカーやラグビーなどで相手とコンタクトした時、柔道や格闘技などで膝内側が伸ばされたときに内側側副靭帯が損傷されます。
多くの場合が外側から何らかの衝撃を受けてから損傷を起こします。

内側側副靭帯損傷を疑う際の検査

膝内側に痛みを訴えぐらつく感じがあり内側側副靭帯損傷が疑われる場合におこなわれる検査に外反ストレステストがあります。
患者を仰向け(上向き)で寝かせます。右足を行う場合、テストをおこなう人(以下は術者)は左手で膝の上の外側を押えます。右手で足首内側を押えます。膝を約30度くらい曲げた状態で左手はそのまま固定し、足首上を押えた右手を外側に動かすように動かしていきます。この時に不安定感があるかどうかを確認していきます。
次に膝を伸ばした状態で同様のテストをおこなっていきます。30度曲げた状態で不安定感が出て、膝を伸ばした状態で安定感が出る場合は内側側副靭帯損傷の疑いが考えられます。
膝を30度曲げた状態での内反テスト、伸ばした状態でのテスト両方とも不安定感が出ない場合は他の部位が原因による膝の不安定がでている可能性が高いです。

膝を伸ばした状態でも不安定感がある場合はさらに要注意

膝を30度曲げた時にも不安定感があるが、伸ばした状態でも内反テストをして不安定感がある人は内側側副靭帯のみではなく他の靭帯も損傷している可能性があります。
内側側副靭帯を損傷するような衝撃を受けた際に前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)と内側半月板(ないそくはんげつばん)を同時に損傷する場合があります。この3つの損傷が合併した場合「不幸の三徴候(アンハッピートライアド)と言い、予後が悪いと言われています。
膝の内側に痛みがあり、整形外科へ行き何か診断名がでていてもなかなか改善しない場合、実は不幸の三徴候であったという場合もあります。内側側副靭帯、前十字靭帯、内側半月板損傷はX線(レントゲン)検査では損傷しているかの判断は難しいです。そのため、なかなか治らない膝内側の痛みがX線(レントゲン)のみでの診断であるならもう一度他の病院などでMRI検査やエコー検査で靭帯や半月板の状態が確認できる検査をおこなったほうがよいでしょう。

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