腸脛靱帯炎の原因がスマホ!?意外な腸脛靱帯炎とスマホの関係とは?

近年のランニングブームに伴い増加傾向にある腸脛靱帯炎(ランナー膝)、初心者に頻発することが多く「初心者病」などともいわれますが、オリンピック出場選手や、箱根駅伝選手などにも起こり、選手生命をも奪いかねない疾患です。早期に正しい治療をすれば、早期に競技に復帰できますが、再発を予防したいとどの方も考えることと思われます。

腸脛靱帯炎(ランナー膝)は様々な原因で起こりますが、実はスマホとも関係があります。

腸脛靱帯炎になってしまう方とスマホの関係について説明していきます。


腸脛靱帯炎を誘発するスマホ画面をのぞく姿勢

電車での通勤中や人と待ち合わせをしている時間、家に帰ってからのんびりしている時間など現代人はスマホを見る時間がとても長いです。1日スマホを見ている平均時間が1時間以上あるという方がたいたい8割いると言われています。スマホを見る姿勢は下向き姿勢になります。8割近い方が11時間以上下向き姿勢で生活しています。

スマホにプラス学生では勉強で下向き姿勢、社会人の方はデスクワークの場合、PCなどをするときに下向き姿勢になることが多く、1日のほとんどの時間下向き姿勢で生活しているという人も少なくありません。

この姿勢を長く続けていると、背中が丸くなってきます。いわゆる「猫背」になります。猫背になると骨盤は後傾してきます。骨盤が後傾してくると股関節が外旋してきます。股関節が外旋してくるとO脚を誘発する形になります。股関節が外旋、O脚になると膝の外側の腸脛靱帯には牽引力がかかるため、その状態で走ると腸脛靱帯炎を誘発しやすくなります。

また、骨盤が後傾していると臀筋(お尻の筋肉)が硬くなってきます。臀筋は腸脛靱帯につながる筋肉であるため、臀筋が硬くなると腸脛靱帯を引っ張る形になりさらに腸脛靱帯炎を引き起こす要因となります。

膝の外側が痛くなり、腸脛靱帯炎と診断され、膝の外側の炎症をとるために湿布などを貼って一時的に痛みを取ったとしても、スマホを見て下向き姿勢を続けている習慣があると再び腸脛靱帯炎(ランナー膝)を引き起こす可能性があります。

スマホを見る姿勢を気をつける

上記でも説明したようにスマホを見ることが悪いのではなく、スマホを見る姿勢が腸脛靱帯炎を引き起こす可能性があります。そのためスマホを見る姿勢を気をつけましょう。できる限り下向き姿勢をとらないようにするべきです。そのため、自宅ではあまり行儀よくは内ですが、テーブルに肘をついて顔が下向きにならず画面と顔が平行な状態で見るようにしましょう。あとはうつぶせで寝て、肘で体を起こした状態でスマホを見ましょう。この姿勢はマッケンジー体操をしている状態になり、猫背、骨盤の後傾きを改善する体操になります。

この姿勢でスマホを見たほうが、猫背からくる腸脛靱帯炎の予防にもなりますので行ってみてください。時間はなれないうちは毎日10分程度行い、一度立って少し体を動かし再び行うという形で3回程度やるのが良いでしょう。(マッケンジー体操の推奨時間とはことなりますが、スマホを10分で見るのが終わるという方が少ないと思うので30分と記載しています。10分のみでも効果はあります)

一番はスマホを見る時間をできるだけ短くする

「本当に今スマホを見る必要があるのか?」をもう一度考えてみてください。おそらくそんなに緊急性があってみている方は少ないと思います。時間があるときにスマホを見るというクセがついているのです。このクセが腸脛靱帯炎を誘発している可能性があるのです。

せっかく健康のために始めたランニングライフ。定期的な運動は自律神経、ホルモンバランスを整え様々な病気の予防につながります。今見ているスマホが実は様々な健康トラブルを引き起こす可能性があるのです。

今、スマホを見る必要がそこまでないので、見るのを止めて、楽しいランニングライフを続け、心身ともに健康で楽しい生活を送るのか?

スマホを見続け、腸脛靱帯炎を誘発し、腸脛靱帯炎になってしまい、痛みで走れなくなり走ることも止めてしまい、心身ともに不健康になるのか?

ご自分で選択できます。

今現在ランニングライフを楽しんでいる方はぜひこの先も楽しいランニングライフが続けられる選択をしてください。



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