太ももの外側の張りがなかなか取れない。腸脛靱帯炎(ランナー膝)ではないかも!?

マラソン大会の開催がピークになる1月2月は腸脛靱帯炎(ランナー膝)でご来院する方がとても増えます。腸脛靱帯炎(ランナー膝)は初心者病という人もいますが、オリンピック金メダリストである高橋尚子選手も苦しんだくらいですから決して初心者病とは言えないです。腸脛靱帯炎は治りづらい膝痛とも言われていますが私はそうは思いません。痛みの根本原因が腸脛靱帯にある場合はほんの数回の治療で改善することのほうが多いです。しかし膝外側の痛みは腸脛靱帯由来の痛みではない外側半月や外側側副靭帯の痛みであったり、腓骨の変位であったり、腰由来であったありと様々です。
そのため、膝外側の痛みが腸脛靱帯由来でないのに腸脛靱帯炎(ランナー膝)に対する治療ばかりしていても改善には結びつきません。

整形外科で腸脛靱帯炎と診断されましたが・・・?

整形外科へ行き、膝の外側の痛みを訴えると「腸脛靭帯炎(ランナー膝)」と診断されることが多いです。整形外科で診断されればそれは腸脛靱帯炎になります。なぜかというと日本の法律上、診断は医師のみに与えられた権限なので医師が「腸脛靭帯炎」と診断すれば腸脛靱帯炎なのです。

しかし、膝外側の痛みが腸脛靱帯炎由来の痛みでない場合があると上記でも説明しました。ランナーの方は診断をされることが目的ではなく痛みをとって再び走ることが目的だと思います。そのため、診断名にこだわらず痛みの根本原因になっているものを見つけ、それに対する治療をするべきです。

太ももの外側から膝外側に変えてのツッパリ感、痛みは腸脛靱帯炎(ランナー膝)??

太ももの外側から膝外側にかけてツッパリ感、痛みが出る場合、ちょうど腸脛靱帯の部分にあたるのでほとんどの方が腸脛靱帯炎であると考えます。診断されることも多いです。
右図をご覧痛ければお解かりの通り、腸脛靱帯はお尻の外側から膝の外側にかけてついています。この部分にツッパリ感、痛みを訴えるランナーの方も多数いますが、実は根本原因が腸脛靱帯炎(ランナー膝)ではない場合もあります。







太もも外側のツッパリ感、膝外側の痛みの原因は仙腸関節由来のこともある

太ももの外側のツッパリ感、膝外側の痛みだと痛む部位からすると腸脛靱帯炎なのではと思いがちですが、実は他の部位が原因しています。
それが仙腸関節(せんちょうかんせつ)です。仙腸関節とは腰の下の部分で骨盤回りの後ろ側の関節になります。
この関節はほとんど動かない関節で数がほんの0、数ミリズレるだけで腰痛の原因になったり足に様々な放散痛が起こります。太ももの外側のツッパリ感、膝外側の痛みを訴えることがあります。仙腸関節は上半身と下半身をつなぐ大事なジョイント部分です。そのため、この部分が少しでもズレるとその不安定さをなくそうとお尻の筋肉が突っ張ります。結果、腸脛靱帯にくっつくお尻の筋肉が突っ張って腸脛靱帯を引っ張ってしまうため、太もも外側のツッパリ感や膝外側の痛みが出ます。

根本原因は仙腸関節のズレであるため、いくら張っている腸脛靱帯をストレッチポールでマッサージしたり、臀筋をテニスボールでマッサージしてほぐしても仙腸関節のズレ自体を治さない限り腸脛靱帯のツッパリ感、膝外側の痛みは改善しません。逆をいうと仙腸関節の位置を正しい位置に戻すとすぐに太もももツッパリ感、膝外側の痛みが改善するケースも多々あります。

現在感じている太もも外側のツッパリ感、膝外側の痛みがなかなか治らないのであれば腸脛靱帯炎ではなく、仙腸関節が根本原因である可能性もあることを念頭にいれておきましょう。

仙腸関節のズレはご自分ではなかなか改善できないので、矯正をおこなえる治療院や整体院に行った方がよいでしょう。

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