捻挫後、数か月経っても痛みが取れない理由とは?

スポーツをしている際に足首を捻って捻挫(ねんざ)をしてしまうことがあります。ほとんどの場合足首を内側に捻る内反捻挫を起こします。靭帯断裂や剥離骨折など重症な捻挫でない限り整形外科や整骨院ではRICE処置(圧迫、挙上、冷却、安静)で様子をみます。RICE処置をおこない数週間休むと足首周りの痛みは治まってくることが多いですが、中には数か月経ってもなかなか捻挫をした部位の痛みがとれないとことがあります。
 
「同じチームメイトは数週間で復帰したのになぜ自分の捻挫は長引くんだろう・・・」

同じような捻挫をしてもすぐに痛みがなくなり競技復帰できる人もいれば痛みが長引いて競技復帰に時間がかかってしまう方がいます。この違いは何なのでしょうか?

治りづらい捻挫は足首を捻る前に足首に負担のかかる動きになっている。

捻挫後、数か月経っても足首の痛みがとれない人は、足首を捻る前の段階で足首の外側の靭帯に負担のかかる状態であることが多いです。特に捻挫で傷めやすい前距腓靭帯に常に負荷のかかる動き、ゆがみになっていて、その状態で捻挫をしたことで治りづらい捻挫になってしまいます。
足首から下の骨は「足根骨(そっこんこつ)」と言われる細かい骨で構成されています。足根骨は片足23個からできていて小さな骨の連結で「足」を形成しています。通常足根骨はしっかりと連結して「足」を形成することで2足で立ったり、歩いたりしても土台としての役割を果たします。しかし、靴の影響や現代社会の足指を使わない生活などを送っていると徐々に小さな骨同士はゆがみを起こしてきます。
偏平足(へんぺいそく)や回内足(かいないそく)などは足根骨のゆがんだ状態でおこります。足根骨は23個あるため様々なゆがみ方をします。ゆがみ方によっては捻挫時に痛めやすい前距腓靭帯に常に負荷のかかるゆがみ方になってしまうこともあります。
前距腓靭帯に常に負担のかかる状態で足首を捻ると、捻挫した後も前距腓靭帯に負荷のかかるゆがみ、動きは改善されないため捻挫で痛くなった痛みはなかなか改善しません。



たとえ話で言うと、普段膝をついて仕事をする人がいたとします。その人がものすごい勢いで転んで膝を擦りむいたとします。膝には大きな切り傷を作ってしまいました。
その人が引き続き毎日膝をついた状態で仕事をしていると切り傷に負担をかけてしまうため、なかなか切り傷が改善しないことが想像できると思います。

足首捻挫も同じようにもともと足首に負担のかかるゆがみや動きになっている方が捻挫を起こしてしまうとなかなか改善しない状態になってしまいます。
この場合、いくら毎日RICE処置をしても捻挫の痛みからの改善につながりません。捻挫以前に足首に負担のかかる動きになっていた原因を改善しない限り捻挫の痛みの改善にはつながりません。足首に負担のかかるゆがみや動きの原因は
・足根骨のゆがみ
・脛骨、腓骨の位置異常
・体の連動性の欠如
・骨盤のゆがみにより片足に体重がかかりやすくなっている
などがあげられます。これらを改善するには足に詳しい専門の医療機関でゆがんだ骨の矯正が必要になります。ご自分で頑張ってセルフケアをしても改善しないことが多いので一度専門の医療機関い相談することをお勧めいたします。

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