捻挫の後遺症②アキレス腱に及ぼす影響

日常生活でのウォーキングや運動時における走り込み・踏み込み動作など、バランスを崩した時に足首を捻りやすくなります。足首捻挫は内側にひねっておこる捻挫(内反捻挫)がとても起こりやすいと言われています。その結果、外くるぶし(外顆)の近くにある靭帯を痛めやすくなります。
外くるぶし(外顆)の後ろには「アキレス腱」と呼ばれる腱があります。
アキレス腱はとても有名な腱なので皆さんご存知かと思います。

アキレス腱はふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が足首辺りで腱に変わり、「踵骨隆起(しょうこつりゅうき)」と呼ばれる部分に着きます。アキレス腱の最も伸びる位置は膝関節を伸ばした状態(伸展位)で爪先を挙げた状態(背屈位)が最も伸びます。腱の中でも一番強くて頑丈と言われています。捻挫をした時、アキレス腱にはどの様な影響があるのでしょうか?



捻挫を放置→アキレスの痛みへ

内反捻挫をした時、踵の骨は内側(土踏まず側)にずれ易くなります。この時、アキレス腱も内側に引っ張られ、アキレス腱の中心から外側の部分が張りや痛みが表れやすくなります。

外反捻挫をした時、踵(かかと)の骨は外側(小指側)にずれ易くなります。アキレス腱は外側に引っ張られ、アキレス腱の中心から内側の部分に張りや痛みが表れやすくなります。捻り方によって、若干痛みの表れやすい部位は変わってきます。どちらに捻挫をしたにせよ捻挫(ねんざ)後に踵(かかと)の位置を正しい位置に戻しておかないとアキレス腱に痛みを引き起こすアキレス腱炎になる可能性が大変高くなります。

また、身体の中でも特にアキレス腱を初め、足裏には沢山の「固有受容器」と呼ばれる物があります。固有受容器の働きは、身体のバランス(姿勢)等を保つ上で、崩さないようにするセンサーの働きを持ちます。アキレス腱の不調により、腱や腱付近にある固有受容器のバランスを保つ働きにも影響が表れます。これを元に不意な事で姿勢を崩した時など、バランスを保つ事が出来なく、捻挫や転倒に繋がる事もあります。

「ここ最近、体のバランスがとりづらい。」美しさを競うフィギュアスケートや体操競技などでは過去の捻挫が原因でアキレス腱や足裏の固有受容器に影響を及ぼし、バランスが悪くなっている可能性もあります。
いくら骨盤や背骨をカイロなどで正しい位置に戻しても「バランスがいまいちよくない」というスポーツ選手は過去に捻挫をしたことがないか振り返ってみましょう。過去に捻挫の既往がある場合、踵(かかと)の骨が歪んてアキレス腱などに影響している可能性が高いので踵の骨をしっかり矯正すれば再びバランスのとれた状態に戻れます。

アキレス腱に良いセルフケアは?

上記でも説明したようにアキレス腱そのものが悪いというよりも踵(かかと)の骨の位置が歪んでアキレス腱に負担をかけています。ですので踵の位置を正しい位置に戻すセルフケアをすることが重要です。動画で説明している「足そらし」は踵の位置を正しい位置に戻すセルフケアです。ぜひおこなってみてください。

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