五十肩は動かしたほうが良い?安静にしたほうが良い?

五十歳前後の方が肩の痛みと関節可動域制限を訴える五十肩。正式名称は肩関節周囲炎と言います。五十肩になると
・手が上へ上がらない
・髪の毛を洗うのに手が回らない。
・帯を締めるように手が後ろに回らないなど様々な動きの制限が起こってきます。
「五十肩は積極的に動かさないと固まる」
「五十肩は安静にしていないとダメだよ」
などと友人やインターネットの書き込みなどを見ると様々な意見が飛び交い実際にはどうしてよいかわからないものです。
五十肩は積極的に動かした方が良いのでしょうか?または安静にしておいたほうが良いのでしょうか?

五十肩には動かす時期、安静にする時期がある

五十肩とひとくくりにしてもその時期により安静にしたほうが良い時期と動かすのを慎重におこなったほうが良い時期、積極的に動かした方が良い時期があります。なので
「五十肩は動かしたほうが良い」「五十肩は安静にしたほうが良い」というのはどちらも正解なのですが不正解なのです。
その時期によって安静にすべき時期があり、積極的に動かしたほうが良い時期があるのです。
五十肩には安静期と亜急性期と慢性期の3つの時期に分けられます。

安静期は炎症症状が強いため、この時期は運動を行わず安静にした方が良いです。運動をすると返って痛みは悪化してしまいます。

亜急性期とは急性期と慢性期の間の時期です。この時期は少し炎症は治まりつつあるが、完全に治まっていないという時期です。そして徐々に肩関節の拘縮(固まってしまう事)が起き始めてきます。亜急性期にうまい具合いに少しずつ運動を始めたほうが慢性期に肩関節が拘縮するのを防げますが、返って運動を激しくすると炎症反応が再び起こり急性にあった痛みがまた戻ってきてしまいます。炎症を起こさないように可動域を確保する運動をすることが重要となるため、この時期の運動はとても気をつけておこなったほうが良いので専門家の指示に従いながらおこないましょう。

慢性期は炎症症状は治まっていますが、肩関節の拘縮がかなりみられる状態です。この時期には積極的に運動を行った方が拘縮を解消できます。

今の時点で安静にするのか動かすのかを判断するのはどうする?

五十肩の場合、上記でも説明したように亜急性期のリハビリ運動はとても気を使いながらおこなうため専門の医療機関に相談することが一番です。しかし、以前いった病院では「安静に」と言われたけど今の私の状態だと拘縮期だから動かした方が良いんじゃないか?という疑問をもった方がご自分で判断する判断材料としては
・何もしなくても痛みがでる(動かさなくても痛い)、痛み止めの飲み薬を飲むと少し痛みが和らぐ
という場合は炎症反応が強い状態ですので急性期から亜急性期の初期である可能性が高いです。この時期に動かすと返って悪化するので運動は行わないほうが良いです。。

・安静時痛はないが手を上に上げたり後ろに回したりすると痛い。という場合は亜急性期から慢性期である可能性が高いです。慢性期には積極的に運動をした方が良いですが、亜急性期はリハビリ運動を慎重におこなわなければなりません。この時期に痛み止めの飲み薬を飲んでもあまり痛みによる変化はありません。変化がないのに痛み止めの飲み薬を飲むのは体にとって悪影響になるため薬は飲まないほうが良いでしょう。

あからさまに急性期だと分かれば安静にする。慢性期なら積極的に動かす。亜急性期はご自分の判断では運動をおこなわないほうがよい時期です。

今現在の病院で「安静に」「動かしたほうが良い」と言われているがなかなか痛みが改善しないという場合は今の時期(安静期なのか亜急性期なのか慢性期なのか・)とリハビリのバランスがとれていない可能性があります。

セカンドオピニオンで肩に詳しい医療機関を受診してみるのも五十肩の苦痛から解放される手段の一つになるかもしれません。

鍼灸×スポーツマッサージ×整体を組み合わせた総合治療「土井治療院」

土井治療院

住所
〒224-0003
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-7-13
FinS COURT-ER2F
交通
横浜市営地下鉄センター北駅徒歩1分
TEL/FAX
0120-000-435
受付時間
9:30~21:30
  • 土曜日(◎)は9:00~20:00まで営業。
  • 日曜日(●)は9:00〜17:00まで営業。