つま先が痛くなってしまう人の原因とは?

「足の裏が痛い」と言っても、痛む部位は様々です。痛む部位によって痛みを起こしている原因はそれぞれであるため、足の裏の痛み=足底筋膜炎ではありません。それぞれの痛む部位によって適正な治療を選択する必要があります。

つま先足側が痛い人の原因とは?

    ①横アーチの崩れ

人間の足には体重が乗った時に、衝撃を吸収するためにアーチがあります。アーチは足の内側にある内側アーチと外側に位置する外側アーチ、つま先の部分で横にアーチを作る横アーチがあります。横アーチとつま先の痛みとは密接な関係があります。横アーチがある方の場合、親指の第2趾と第3趾の関節部分はアーチのてっぺんになるため、地面に強く当たることはありません。しかし、横アーチが崩れている方は第2趾と3趾の関節部分が地面に当たるようになり痛みを訴えるようになります。横アーチが崩れてしまう原因は足の骨のゆがみから崩れてしまいます。足首から下の足の骨は小さな骨がたくさん集まってできています。両足で46個もの骨があり、これらの骨同士がほんの数ミリずつずれることにより横アーチが崩れてきます。

 横アーチが崩れてしまう原因が足の骨のゆがみであるため、足の骨のゆがみを矯正しなくてはいけません。よく横アーチ用のインソールでちょうどつま先のアーチ部分を上げるようなものがありますが、そもそも横アーチは下からの突き上げで作られているわけではないので、インソールによって下から突き上げてもなんら根本改善にはつながりません。

当院へつま先の痛みを訴えて来院する方の多くはインソールを試したことがあると言っていましたが、皆あまり効果がないと言っていました。

    距骨(きょこつ)のズレ

足の裏でも、つま先にかけて(母指球から横アーチ) (写真参照)痛みを訴える方がいらっしゃいます。このような方は通常の足の状態よりもつま先が下がってしまっている場合に起きます。つま先が下がってしまう原因は、距骨(きょこつ)という足の骨のゆがみが原因で起こります。距骨(きょこつ)とは、足首の前側に位置する骨です。私は足の骨の中で一番重要な骨だと思っています。距骨(きょこつ)のゆがみによって足の形は色々と変わりますし、足底筋膜炎とも大変つながりのある骨です。通常の足よりも距骨が前側にズレてくると、つま先は下がってしまう姿勢になります。つま先が下がった状態で歩くと、通常の足の状態に比べてつま先に体重がかかる頻度が多くなるためつま先の部分に痛みを訴えるようになります。

    ③神経の痛み

母指から薬指半分までのつま先周辺の知覚を支配する内側足底神経(ないそくそくていしんけい)という神経の走行上でなんらかの原因で神経が圧迫されると痛みを訴える場合があります。上記で説明した①横アーチの崩れと②距骨(きょこつ)のズレが原因の場合はつま先部分が地面の衝撃を受ける頻度が高くなり起こるため、つま先の部分に圧痛がでてきます。一方③神経の圧迫による痛みの場合、つま先部分に圧痛はないのでどちらが原因なのかの区別は比較的つきやすいです。

しかし、多くの足の疾患をもった方を治療するうえで、①横アーチが崩れているし③神経の圧迫痛もでているという方もいらっしゃいました。一概に圧痛の有無のみでは原因の根本追及は難しいと思われます。

つま先が痛い人の対処法

つま先が痛い場合、多くの場合は①横アーチの崩れと②距骨のズレが原因で起こります。この2つは骨のゆがみが原因であるためなかなかセルフケアでの改善が難しい部分でもあります。私が提唱している「足そらし」のストレッチで距骨が後方へ入ってくれればつま先の痛みが緩和する可能性もありますのでおこなってみてください。

もし「足そらし」で痛みが改善しない場合はお近くの足に詳しい医療機関の受診をお勧めいたします。

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