体重増加は足底腱膜炎(足底筋膜炎)の原因ではない!?

足底筋膜炎 足底腱膜炎をネットなので調べると「体重の増加が原因」という記事がたくさん見受けられます。「痩せないと治らないのか・・・」とガックリ落ち込む体の大きな方もいらっしゃると思います。

しかし冷静に考えてみて下さい。

お相撲さんは足底腱膜炎 足底筋膜炎になっている方は大勢いらっしゃいますか!?

あれだけ思い体重でしかも素足で毎日稽古をしているお相撲さん。体重の増加が原因であるならお相撲さんが足底腱膜炎(足底筋膜炎)になる確率はかなり高くても良いはずです。ましてやマラソン選手などの体重は一般の方よりもはるかに軽いはずなのにオリンピックメダリストの有森選手をはじめ、足底腱膜炎(足底筋膜炎)に悩まされる選手はたくさんいらっしゃいます。足底腱膜炎(足底筋膜炎)と体重との関係について説明していきます。

歩行時に体重の4倍の重さが片脚にかかる!?

人間は歩行時にどちらかの足で片脚立ちになる時間があります。この時に片脚立ち状態の足には体重の約4倍の重さがかかると言われています。50キロの人では200キロ、80キロの人では320キロもの負荷が片脚にかかります。やはり体重が少ないほうが足にかかる負担は少ないと言えます。人間は歩くとき、必ず左右の足を使うため、4倍の重さがかかるのは両足ともかかるわけです。多くの足底腱膜炎(足底筋膜炎)でお悩みの方は片足に痛みを訴える方が多いです。両足の方もいらっしゃいますが、必ず左右差がありどちらが一方のほうが強く痛みを訴えます。仮に足底腱膜炎の原因が体重によるものだとすれば片脚に均等に4倍の負荷がかかるわけですから左右均等に痛みを訴えないとおかしくなります。

体重もひとつの要因になる

体重増加が原因ではないと述べましたが、詳細にいうと体重増加は根本原因ではないが足底腱膜炎になる要因の一つではあると言えます。上記でも説明したように歩行時には片脚立ちの際に体重の4倍の負荷がかかると言われています。そのため体重が重ければ重いほど足にかかる負荷は大きく、足底腱膜炎の根本原因にプラスして体重増加がプラスされると足底腱膜炎になるリスクは大変大きくなります。

足底腱膜炎の根本原因は!?

足底腱膜炎の根本原因は体重ではないことを理解していただけたと思いますが、では「根本原因は何!?」ということが気になるところだと思います。足底腱膜炎の根本原因は「足根骨のゆがみ」が原因です。足根骨とは踵から足の甲、足の指にかけての骨を言います。(足首のくるぶしから下の骨をまとめて足根骨という)足根骨は立位時、歩行時、走行時に体重を支える大変重要な部分です。足根骨が、ねんざの後遺症や、普段の不良姿勢でゆがみが起きてきます。ゆがみといってもほんの0.数ミリの世界です。この微妙な歪みがあると足根骨は不安定な状態になり、不安定な状態を安定させるために足底腱膜(足底筋膜)がピンと張った状態になり、さらにゆがまないようにしています。ピンと張った状態の足底腱膜は歩行時にかかる負担が増し、やがて徐々に痛みを訴えるようになってきます。

足根骨がゆがむ→ゆがみが原因の不安定感を支えるために足底腱膜が張る。
→足底腱膜に痛みを感じる様になる。→さらに体重が重くなる。→ゆがまないように支えている足底腱膜にさらに体重による負荷が倍増される。→痛みがもっと強くなる。

という悪循環に陥ってしまいます。整形外科などにいくと「体重が原因だから痩せないとダメたよ。」と言われたという方も多くいらっしゃいます。しかし、根本原因ではないため体重を落としても痛みが緩和しない可能性も高いです。体重を減らすことは様々なことにメリットがありますが、体重を減らすと同時に足根骨のゆがみを元に戻す治療をすることがとても重要になります。

足根骨のゆがみを治すセルフケア

ゆがんでしまった足根骨を元の正しい状態に戻すには、熟練した治療技術が必要です。あまりにも痛みが治らないようでしたら、足根骨の矯正ができるお近くの治療院へいくべきだと思います。セルフケアで足根骨のゆがみを治せないものかと今も日々模索中ですが、残念ながら最高のセルフケアには辿り着いていません。下記の動画はゆがみやすい踵骨(かかとの骨)を正しい位置に戻すためのストレッチです。足底腱膜炎(足底筋膜炎)でお悩みの方はぜひ一度試してみて下さい。

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