サッカー日本代表選手 浅野琢磨選手の足底筋膜炎の本当の原因とは?


U23日本代表FWの浅野琢磨選手がU-23日本代表ポルトガル遠征を左足足底筋膜炎のため辞退すると発表されました。
スポーツ新聞記事はこちら


記事によると年明けの2日からリオ五輪アジア最終予選でカタール遠征へ参加する強行日程をこなしていて、Jリーグ開幕後も、J1だけでなくACLやA代表候補合宿に参加するなど蓄積疲労があったためではないかとの報道でした。

疲労蓄積による足底筋膜炎・・・

ここで一つの疑問が・・・?

なぜ左足のみ????

疲労蓄積によるものが本当の原因なら左右両方の足が足底筋膜炎にならないとおかしいはずです。もう一点、浅野選手も確かにハードスケジュールだったかもしれませんが、他の選手も同じようなスケジュールをこなしている選手もいるはずなのになぜ浅野選手だけが足底筋膜炎に???

答えは簡単です。

疲労が蓄積したことが足底筋膜炎の根本原因ではないからです。


では何が原因でしょう?

サッカー選手の場合、多くの選手が足首捻挫を経験したことがあります。捻挫といっても軽度のものから重度のものまであり、足首を捻ったがその後支障なくプレーを続けれたのでプレーしたというものも含めて捻挫とします。サッカーをやっているほとんどの選手が捻挫をやったことがあるのではないでしょうか?

過去の捻挫が足底筋膜炎の原因に!?

足首を捻挫した場合、RICE(ライス)と言い、冷やす・圧迫・挙上・安静にするのが1番良いとされます。確かにRICEを徹底的におこなえば捻挫の痛みは数日から数週間で和らぐ可能性があります。しかし、足首捻挫を起こすと痛みが取れても「骨のゆがみ」がそのまま残ってしまうケースが多いです。特に腓骨(ひこつ)という外くるぶしからつらなる骨が下に下がってしまいます。この状態でサッカーを続けていると、くるぶしより下の足根骨(そっこんこつ)という小さな骨にゆがみがでてきてしまいます。足根骨(そっこんこつ)は身体を支える部分なので、ゆがみが起きると立つ・歩く・走る時に体がとても不安定な状態になります。不安定な状態をどうにか安定させるために足の裏の筋肉である足底筋膜がピンと張った状態になります。ピンと張った状態で激しい運動を続けるため、やがて筋膜への負担が増し、足底筋膜炎になってしまいます。

足底筋膜をいくらほぐしても改善しない、安静にしても再び再発する。根本治療をするには?

上記で説明したように足底筋膜炎の根本原因は「足根骨のゆがみ」です。これをもとの正しい状態に戻してあげない限り根本治療にはならず、安静にして少し痛みは和らいだけど競技に復帰すると元の状態に戻ってしまうというケースが起こります。浅野選手の記事を見ても昨年から患っているとのことなのでおそらく足根骨が歪んでいるためなかなか改善しないのかと思います。足底筋膜の張りは足根骨の不安定さを補うために張っているため、いくらマッサージをしても足根骨のゆがみを戻さない限り再びサッカーをすれば張り感がもどってしまうことでしょう。

残念ながら整形外科や一般的な接骨院などでは「骨のゆがみ」にフォーカスすることが少なく、スポーツ業界でも足底筋膜炎は筋肉疲労によるものという見解が多数をしめています。

しかし、年間数千件の足をみてきた私に言わせると、疲労による足底筋膜炎の人はまずいないと言ってよいでしょう。足根骨などのゆがみがあってそのうえで疲労を溜めるスポーツなどをしていると起こります。今年はオリンピックも控え浅野選手は日本代表にとってはかかせない選手の一人だと思います。ぜひ1日でも早く足底筋膜炎を改善させ、オリンピックでジャガーポーズが見れることを期待しています!!!

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