首こり・肩こりの治療

首こり・肩こり

今や現代病ともいえる首・肩こり。首・肩こりを患っている方は、数千万人とも言われます。
これだけ、医療が発達した現代でも未だ病院では対症療法しかなくその数は年々増え続けています。しかし、それだからといって肩こりをそのままにしておくと、頸椎の骨の変形や軟骨の突出、頭痛、めまい、耳鳴りなど様々な症状がでてきてしまいます。今現在、皆さまの中にも肩こりを感じている人はたくさんいると思うので、肩こりのメカニズム、治療法を説明していきたいと思います。

※下記に肩こりに関して詳しく説明していますが、当院での治療のみを知りたい方はこちらをクリックしてください。

肩こりとは?

肩こりとは、首から肩、背中、肩甲間部などの部分が、重い、だるいなどの症状があらわれます。肩こりは、首や肩の筋肉が緊張して疲労すると、筋肉の中を走る血管が圧迫され、その部分の血行が妨げられます。血行障害によって首、肩に痛みやコリを感じます。
また、「外国人は肩を凝らない」と聞いたことがある人がいると思いますが、日本人を始めとするアジア人は欧米人に比べて筋肉量が少ないために重い頭を弱い首・肩の筋肉で支えていなければならず、肩こりが起きやすいと言われています。男性より、女性のほうが多いのは、それも筋肉量の違いと言われています。
では、肩こりの原因についてもう少し詳しく説明していきます。筋肉疲労や血行障害は「病気が原因によって起こる肩こり」「病気が原因でない肩こり」の二つに分けることができます。

病気が原因で起こる肩こり

①骨や関節の異常による肩こり

・変形性頸椎症 ・頚部椎間板ヘルニア ・胸郭出口症候群
→この3つは病気が原因でない肩こりが慢性化して起こってしまう疾患です。
・ムチウチ症(交通事故の後遺症)・五十肩など

②内科的疾患による肩こり

・肺がん・高血圧・低血圧
・胆石症、胆のう炎→右肩、右肩背部、心か部、右上腹部痛
・狭心症→左肩、左胸痛

③精神疾患による肩こり

・うつ病・仮面うつ・ノイローゼ・自律神経失調症

④眼科疾患による肩こり

・視力障害・眼精疲労・眼鏡の不適合

⑤耳鼻咽喉科疾患による肩こり

・慢性扁桃炎・慢性副鼻腔炎
※④⑤に関しては、逆に首、肩こりのひどい人では、首から上への血液循環が悪くなり、目や耳鼻咽喉科疾患を起こしやすい。

⑥歯、歯周病、かみ合わせが悪いなどによる肩こり

人間の痛みを感じていると、「筋性防御」と言い、痛みを感じている周辺の筋肉が硬くなる性質があります。

①~⑥までの原因による肩こりのかたも多くみられますが、現在肩こりを感じている人は「病気が原因でない肩こり」の方が大半をしめます。

病気が原因でない肩こり

「病気が原因でない肩こり」は5つの原因によって起こります。現在、パソコンや携帯電話の普及により、下記の5つの原因が複雑に折り重なった首・肩こりの人がが多くみられます。

①姿勢を維持する筋肉の使い過ぎ
②運動不足
③ストレス
④姿勢不良→ストレートネック
⑤PC、テレビ、ゲームなどの画面による瞳孔調節による自律神経失調

①姿勢を維持する筋肉の使い過ぎ

現代社会では、パソコンや車の運転、読書など同じ姿勢で何か作業をすることが多くなりました。人間の筋肉は、
関節運動を伴う運動→等張性収縮(とうちょうせいしゅうしゅく)
関節運動を伴わない運動→等尺性収縮(とうしゃくせいしゅうしゅく)に分けられます。

例えば、肘を曲げたり、伸ばしたり・・・これは肘の関節が動いています。これが等張性収縮(とうちょうせいしゅうしゅく)です。

例えば、壁を思いっきり押すような動作をすると、関節は動きませんが、筋肉には力が入っていると思います。これが等尺性収縮(とうしゃくせいしゅうしゅく)です。

一見、座っている状態だと、筋肉を使っていないように思いますが、人間の体は、骨のみでは立つこと、座ることもできず、「姿勢を維持する筋肉」を常に使って座った姿勢や立った姿勢を保っているのです。この姿勢を維持する筋肉は関節運動を伴わない等尺性収縮を起こしています。
関節運動を伴わない、一定の姿勢を保つ筋肉を使うと、筋肉に疲労物質や老廃物をたくさん溜める事になり、肩こり首こりを感じるようになってきます。

一方、関節運動を伴う運動では、筋肉内の血流が増し、疲労物質や老廃物などを流してくれます。首・肩こりに運動が良いと言われるのは、このような理由からです。ですから、首・肩こり改善の運動は、大きく腕を動かすなどの関節運動を伴う運動が良いです。

座りっぱなしなど同じ姿勢でいる→姿勢を維持する筋肉を長時間使う→疲労物質や老廃物を溜める→首こり・肩こりを感じるようになる

このような流れで首・肩こりを感じるようになります。

②運動不足

運動不足になり、首、肩の筋肉が弱ってくると重さ約六キロある頭を支えているのはかなりの負荷がかかることになります。また、上記にも書いたように、関節運動を伴う運動をすると血流が良くなり、疲労物質、老廃物を流してくれるのですが、運動を行わないと疲労物質、老廃物はどんどん増すことになり、首、肩こりはさらに辛くなっていきます。

③ストレス

現代社会ではストレス社会と言われ、様々なストレスを抱えて生活している人が多くみられます。人間の体はストレスを感じると、自律神経のバランスを乱してしまいます。

自律神経とは?

自律神経とは、自分の意思で動かせない内臓などを支配する神経です。例えば、体のほとんどの筋肉は、私たちの意思で動かせますが、胃や腸、心臓、血管などは私たちの意思では動かせません。これらの内臓を動かしたり、動きを止めたりしている神経が自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれます。

交感神経優位になると・・・

血管収縮、内臓は動かなくなる、瞳孔が開く、筋肉が緊張する等の症状があらわれます。動物では臨戦態勢の時、交感神経優位になると言われています。

副交感神経優位になると・・・

血管拡張、内臓が動く、瞳孔が狭くなる、筋肉がゆるむ、眠くなる等の症状があらわれます。動物では、食事をしている時、寝ている時、いわゆるリラックスしている時に副交感神経優位になります。
本来、自律神経は交感神経、副交感神経ともにバランス良く優位にならないといけないのですが、ストレスをたくさん感じている人は、交感神経優位に傾きやすく、血管が収縮し、首肩の筋肉が緊張してしまい、疲労物質、老廃物が溜まり、血流障害を起こし、首肩こりを感じるようになります。
さらに、首肩こりを感じるようになると、重いリュックサックを常に背負っているような重だるさを常に感じることになり、さらにそれがストレスとなり、自律神経のバランスを崩し、より慢性化へと進んでいってしまいます。
交感神経優位(ストレス過多)の生活が続くと様々な症状が出てきます
→頭痛、めまい、耳鳴り、胃腸疾患、動悸、不眠症、疲れがとれないなど
免疫学の権威、新潟大学の安保先生によると、交感神経優位の生活が免疫力を下げ、がん体質にしているという説もあります。
ストレス→交感神経優位→血管収縮・筋肉緊張→首、肩こり→首肩こりがさらにストレスになる→さらに交感神経優位に・・・と負の相乗効果で慢性肩こりへとなり、様々な症状を発症するようになります。
また、冷房などで冷えることでも交感神経優位になるので、冷えが肩こりの原因になることもあります。

④不良姿勢・ストレートネック

ストレートネック

人間の頸椎(けいつい・首の骨)は前後に弓状に曲がっています。弓状に曲がることで、重さ約六キロもある頭の重さをうまく分散し、首・肩の筋肉に負担がかからないような構造になっています。
しかし、現代社会では、パソコンやゲームなどをする時間が増え、座った姿勢で何か物事をすることが極端に増えました。

また、携帯メールや読書をしている時など、うつむき姿勢をとることも増えてきました。

こうした座った姿勢(前かがみ姿勢)やうつむき姿勢が長時間続くと、本来弓状であった頸椎(けいつい)は曲がりがなくなりまっすぐになってしまいます。これがストレートネックです。

頸椎(けいつい)がストレートになってしまうと、頭の重さが分散されず、首肩の筋肉は重い頭を支えなくてはならず、コリや痛みも一層ひどく感じるようになります。ストレートネックの方は、長い間首肩こりを放置していると、首・肩周辺の骨や関節にもいろいろな悪影響が出やすくなります。骨や関節に負担のかかる生活をおくっていると神経の通る穴に骨のトゲができる「頸椎症」や軟骨が飛び出てくる「頚部椎間板ヘルニア」などに移行し、首肩こり以外にも、手のシビレや痛みを感じるようになります。

また、首にはたいへん多くの神経や血管が集中しています。首の筋肉や関節の異常等によって、これらの神経や血管が圧迫されると、自律神経の働きが乱れ、様々な不定愁訴が起きることが多いのです。その症状は、頭痛、吐き気、耳鳴り、めまい、イライラなどじつに様々。
現在、パソコンなどの普及により「ストレートネック」の方はたくさんいます。

ストレートネックかの自己チェック

まず壁を背に「気をつけ」の姿勢をとってください。
あごを引いて立った時、後頭部と肩甲骨、お尻の三点を結ぶ線がまっすぐ一直線になっているのが正しい姿勢です。無理に力を入れず、このような姿勢がすんなりとれるようであれば、まずストレートネックではないでしょう。
一方、後頭部が壁につかなかったり、意識して頭を後ろへ反らさないと壁に後頭部がつかなかったりする人はストレートネックの可能性大です。ストレートネックの人は、まっすぐ立っていても背が丸まったり、頭が前に出てしまったりする傾向が強いです。

⑤瞳孔括約筋酷使による自律神経失調症

昔から、「目を酷使すると肩がこる」と言われていますが、ではなぜ目を使うと肩がこるのでしょうか。パソコンやゲーム、携帯電話などの光を発する電気機器をずっと見ていると、人間は瞳孔(どうこう)を閉じたり開けたりして目の中に入ってくる光の量を調整しています。瞳孔の開け閉めは、私たちの意思では行えず自律神経の働きによって開け閉めを行っています。

瞳孔散大筋→瞳孔が開く→交感神経支配
瞳孔括約筋→瞳孔が閉じる→副交感神経支配

人間は本来動物であり、パソコンなどのが発する可視光線という光を長時間見続けられる能力は備わっていません。ですからパソコンなどの可視光線を長時間見続けていると瞳孔括約筋が疲労を起こし、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が過剰に刺激されてしまい、首や肩の血管を収縮させ、血液循環が悪くなり首・肩こりを起こします。

以上のことから肩こりは発生します。現代社会では、パソコン、携帯電話の画面を見る機会が多く、前かがみ姿勢、目の酷使など様々な角度から肩こりを起こすきっかけを作っています。このような生活を続けていると、肩こりはさらにひどくなり、頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症、自律神経失調症など様々な重症疾患につながっていってしまいます。

当院での首・肩こりに対する治療

上記に説明したとおり、首・肩こりは様々な原因から起こります。ですからただ首・肩周りの筋肉をほぐすだけでは、根本治療にはならないのです。

当院では、首・肩こりの根本治療を行うため、首・肩のみの施術を行うのではなく、体全体の治療を行っていきます。メインとなるのはやはり、首肩周りのツボに鍼(はり)治療、マッサージ治療を行います。鍼・マッサージを行うことで、老廃物が溜まって硬くなった筋肉が緩み、血流が改善され、老廃物を流し、首・肩こりの改善となります。

鍼治療風景1

当院の鍼(はり)治療は皆様一人一人に合った鍼(はり)の太さ、深さ、本数をそれぞれ変えて行います。
一人一人に合ったオーダーメイド治療により、その人が本来持っている自然治癒力が高まり、一層の血流改善、筋弛緩作用が望めます。
一人一人に合った鍼(はり)治療をするのには、とても高度な技術を要しますが、当院のスタッフは鍼灸の名人の下で長年修業を積み重ねることにより、このような技術を身につけることができました。皆様の期待に添える施術がご提供できる自信があります。

お仕事でパソコンを使っている方は肩こりのの5つの原因が複雑に織り交ざって起きているので、クイックマッサージなどへ行ってマッサージをおこなっても、筋肉の表面しかほぐれず、次の日になるとコリが戻ってしまうことがあります。鍼(はり)治療ですと、肩こりを感じているコリの芯に直接施術が可能です。コリの芯を取り除くためには鍼(はり)治療が一番適しているといえます。

また、全身にあるツボを刺激し、内臓の活性化、自律神経やホルモンバランスを整えることで、首・肩こりの起きにくい健康的な身体作りを行っていきます。

鍼治療風景2

鍼(はり)治療後、首肩周りを中心に指圧・マッサージを行っていきます。
鍼(はり)治療が怖いという方、当院の指圧・マッサージ治療でも充分効果が望めます。

一般のクイックマッサージ店などでマッサージを行っているマッサージ師は、解剖学の知識や、しっかりとした技術を持たないまま施術にあたるので、筋肉の表面しかほぐれず、次の日には元に戻ってしまうということが多々あると思います。
当院の指圧・マッサージは、ツボや筋肉をを的確にとらえ、コリの芯までほぐれる施術を行っております。

お仕事でパソコンを使われている方は、首・肩こりは仕方がないとあきらめている方が多いと思います。しかし、首・肩こりをほおっておくと、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠症、鬱、目の奥が痛む、手のシビレなど重篤な症状につながっていきます。そのような状態になる前に、ぜひ一度、当院の治療を受けにいらしてください。当院でその辛い首・肩こりを根本から治療させていただきます。

治療の実例

肩こり治療例1

20代男性

IT関係の仕事をしていて、毎日、数時間パソコンと向き合っている。首~肩にかけていつもこり感を感じている。仕事が立て込んでくると頭痛、不眠、自律神経失調などの症状がでてくる。五年前に交通事故でムチウチの既往

首~肩を中心に全身の鍼(はり)治療、その後、首肩を中心にマッサージ
主な主穴 天柱 風池 肩井 肩外喩他

この患者さんはムチウチの既往があり、首こりはマッサージでは効かないほど固い状態でした。

一回目の治療後、頭痛がスッキリとれ、目の前が明るくなった感じ。(当院に治療にいらした方のほとんどが一回目の治療後、目の前が明るくなった・視野が広がった感じがするなどとおっしゃいます。)

治療をすると、首肩こりはスッキリととれ、数か月治療を受けなくても平気なようですが、身体が軽くなった分、さらに仕事をしてしまうため、身体に限界がきてSOSの時に来院し、身体の調整をおこなっています。

首・肩こりの治療例2

50代女性

数十年来の首・肩こりもち、駅近くのマッサージなどでほぐしてもらっても次の日にはコリが戻ってしまう。最近パソコンを多く使用するようになり、頭痛、吐き気、めまいがしてきたので、友人の紹介で当院を受診。

首・肩の筋肉は鉄板のように固くなってしまい、自律神経のバランスも相当崩れている様子。一度で完璧には治らないということを伝え、週に一度定期的に通ってもらうことに。
始めの一カ月は、治療をしてもらった当日、翌日は良いのだが、一週間過ぎるくらいにまた首・肩こりを感じるようになる。頭痛、吐き気、めまいは起きなくなった。

二ヶ月後、首・肩こりもほとんど感じなくなり、月に1~2回程度、身体が疲れた時に調整に来る程度になった。

現代社会では、お仕事でパソコンを使用している方が多数を締めると思います。パソコンほど便利で、首・肩こりを誘発する機会はありません。お仕事でパソコンを使用する方は、ある程度定期的にメンテナンスすることをお勧めいたします。

鍼灸×スポーツマッサージ×整体を組み合わせた総合治療「土井治療院」

土井治療院

住所
〒224-0003
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-7-13
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